箱根駅伝見ました?
青山学院の劇的優勝でしたね!
原監督のメディア露出には賛否ありますが、指導者としては素晴らしいと思います。
正月にのんびり箱根駅伝を見て思った人も多いのではないでしょうか?
「なんでみんな靴ピンクやねん!そんな目立ちたいんかい!」
そのピンクのシューズこそが、物議をかもしだしている
『ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%』なんですね~。
【NIKE公式】ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% ランニングシューズ.オンラインストア (通販サイト)
ひと昔前までのシューズの理論は、『より素足に近く』でした。
軽くてペラペラで、足裏を守りながらどれだけ素足に近づけるかがマラソンシューズだったのです。
ナイキ ヴェイパーは出始めの頃は厚底シューズとして話題になりました。
厚底で話題だったのですが、今はタイムが出すぎて話題を通り越して問題になってます。
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何故タイムが出るのか?
ナイキ ヴェイパーの構造を見てみましょう。
カーボン素材が使われてますね~。
このカーボンの反発力で今までよりタイムが出ると言われてます。
簡単に言うと、小さなバネが両足に付いてる感じでしょうか?
これに踵の丸い形状で前への推進力が大幅にアップされるというわけですね。
これを履けば誰でも速くなるのか?
というと、そんな事はなく、鍛えられたアスリートだからこそ反発の恩恵を受けられるんですよね。
では何が問題なのかと言うと、規則にあるんですね。
国際陸連の規則では「競技に使用されるシューズはすべてのランナーが合理的に利用可能でなければならず、不公平なサポートや利点を提供するものであってはいけない」とあり、これに抵触するかが焦点となっている。
曖昧な表現ですね~^^;
ナイキ ヴェイパーは公式販売されてるモノなので、すべてのランナーが合理的に使用可能です。
次に、不公平なサポートや利点を供給しているのか?が問題ですが、誰でも買えるモノなので不公平ではありませんね。
今のところ、足のサイズや形から合わない選手もいますが今後改善されていくでしょう。
他のメーカーも躍起になって開発中でしょうから、何の問題もない気もしますが・・・。
以前の競泳水着『レーザー・レーサー』問題と同じようなもんですかね?
レーザー・レーサー - Wikipedia
国際連盟の判断が見ものですね。
さて、シューズが問題となってますが、他の競技で考えてみました。
私がロードバイク乗りなのでスグに思ったのですが、
「ロードバイクなんて素材も軽さも性能も違えばギア比からタイヤまで選べるじゃん」という事です。
しかも競技用などの高いモノだと軽く100万円オーバーの代物です。
これは問題ないんですかね?競技が違うから?
冬スポーツなんか全般的に道具が大事ですよ。
ちょっと違うかもしれませんが、モータースポーツなんか性能差すごいですよ。
陸上競技で考えてみても、
棒高跳びの棒・やり投げの槍などは選手によって違いますね。
道具を使う競技は規定内でOKと考えると、シューズも道具なので問題なさそうです。
ですが、
近年ではパラスポーツの競技用義足が議論されてます。
この義足、素材はカーボン。
カーボンの反発を利用して走る速度を上げるんですよね。
お気づきですか?
ナイキ ヴェイパーもカーボンの反発を使ってますよね。
このシューズを違反にしてしまうと、カーボン義足の規制も強まると思うんです。
逆に、シューズをOKにしてしまうと、義足の基準も難しくなると思うんです。
シューズと違い、選手一人ひとりに合わせて作らないといけない義足。高額なのは言うまでもありません。
個別にどこまでが良くて、どこからがダメとも決めにくい問題です。
カーボン義足は標準化してるので今更禁止にしたらパラスポーツが崩壊します。
『健常者はカーボン禁止』といった処置も、差別だの逆差別だのの論争になりそうなので今の時代には取りにくいですね。
私個人の意見ですが、
時代と共に規制も変えていくのが正解なのでは?と思います。
カーボンの歴史は比較的新しいので、道具の進化が進むのも当たり前ですよね。
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%なんかは一般人でも買えるお値段ですし、マラソン競技だけカーボン禁止というのも可笑しな話になりますよね。
カーボン使用を認めつつ、厚さや強度などの基準を設けるのが得策なのではと思います。
純粋にスポーツを楽しみたい観戦者側の意見でした。